《北アルプス》関東から蝶ヶ岳登山(徳澤園に前泊)日帰りいけます!

たいやき

6/30~7/2(実質7/2に日帰り)に蝶ヶ岳に登ってきました。
北アルプスの中でも槍ヶ岳と穂高連邦が随一素晴らしい景色が望めます。
関東から蝶ヶ岳って日帰りで行けるの?一泊の方が良い?
どれくらいキツイ?気になる方はこの記事を見てみて下さい!
蝶ヶ岳の魅力を丸ごとお伝えしたいと思います!

目次

基本情報

蝶ヶ岳の基本情報 

標高2,677m 標高差 登り約1240m 下り約1530m 歩いた距離約20km かかった時間約11時間半

三俣ルートはゴジラが見れる

日帰りで行ける(ただし関東から行く場合は前泊する必要あり)

頂上からの景色が最高(北アルプス大パノラマが一望)

蝶ヶ岳だけだと稜線歩きはなし

日帰りは下りの疲労感が半端ない

徳澤園最高(風呂あり・ご飯豪華)

雨で色々予約が面倒な件(前置き)

今回は初めは常念岳予定で金曜の夜松本に前泊、土曜日に登って常念小屋に一泊、日曜日に下山という計画でしたが連日の雨・・・一の沢ルートは名前の通り沢に沿っていて増水すると危険とのことなので急遽蝶ヶ岳に変更。常念小屋をキャンセルして蝶ヶ岳ヒュッテの予約を取りました。

常念小屋は前日にキャンセルしてもキャンセル料はかからないのですが(電話必須)蝶ヶ岳ヒュッテは前日からキャンセル料が発生します。前日は30%。当日は100%。これを覚悟で予約しました。

とりあえず松本に行ってしまえさえすれば雨降ってても土曜日は登れるでしょう、という謎の自信を持って金曜日の夜に旅立ちました。

しかし金曜の夜松本のホテルで吟味したところ、土曜日の9~11時が一番雨風が強い。という事が分かり、、、雨の中登るのは本当に疲れるしメンタル削られるので日曜日に日帰りで蝶ヶ岳にアタックということになりました。

蝶ヶ岳なら登り4時間半(徳澤園から)下り3時間半(三俣ルート)と日帰りでもギリ行けそうだし。YAMAPで見たら徳澤園から登るより三俣から登る方が急登でした。なのでどうせ土曜日雨で一日やることないんだったら少しでも登山口に近づける&少しでも急登じゃない方から登れるということで上高地から入り徳澤園まで進んで急遽徳澤園に泊まらせていただき日曜の朝から登ることにしました。徳澤園が前日でも空きがあって本当に良かったです。

安宿よりは少しお高めですが、上高地周辺のリゾートホテルに比べたら安く泊まれる、しかもお風呂もついてて食事もとても豪華な徳澤園はとても気に入りました。この記事でも徳澤園についても書きたいと思います!!

コース

上高地から入り徳澤園で一泊、翌日朝から蝶ヶ岳に登り三俣へ下りてくる感じです。

1日目 山行2時間20分 休憩9分 合計2時間29分 

S上高地バスターミナル10:42 10:46無料トイレ10:51 10:53河童橋10:54 10:59日本山岳会上高地山岳研究所11:00 11:17岳沢湿原・岳沢登山口11:18 12:04嘉門次小屋12:08 12:11山のひだや12:11 12:18明神館12:18 12:24徳本口12:24 13:11徳沢公衆トイレ13:11 13:16徳澤園

2日目 山行7時間17分 休憩1時間18分 合計8時間35分

徳澤園04:51 06:07チューダイ広場06:08 08:02長塀山08:08 08:12カモシカの池08:26 08:51妖精の池08:53 09:12蝶ヶ岳09:16 09:24蝶ヶ池09:26 09:34蝶ヶ岳ヒュッテ09:38 09:40瞑想の丘10:21 10:23蝶ヶ池10:24 10:29蝶ヶ岳ヒュッテ10:30 10:36蝶ヶ池10:36 10:38蝶ヶ岳10:41 10:43蝶ヶ池10:44 10:46蝶ヶ岳10:46 10:52大滝山分岐10:53 11:04最終ベンチ11:05 11:17第二ベンチ11:20 11:49蝶沢11:50 12:21まめうち平12:21 12:57ゴジラみたいな木12:58 13:18三股登山口13:18 13:32三股駐車場13:33 13:34ゴール地点G

前泊ホテルM・上高地へ前のり

金曜の夜に仕事帰りに直接あずさに乗り込みます。

19時過ぎ発で21時46分松本着。友人Sさんが松本の宿を予約してくれていたので向かいます。

松本駅から徒歩5分くらいでここも最高でした。ホテルMという名前です。バックパッカーが使うゲストハウスみたいな感じで、まず何より安い。相部屋で5000円弱。相部屋と言っても壁とカーテンでほぼカプセルホテルみたいな感じです。また、女性エリアに入るのに鍵が必要で男性が入って来れないようになっているのも安心です。シャワールームも女子エリアに3つあり待たずに使うことが出来ました。しかも共有スペースに漫画が1棚置いてありワンピースやゴールデンカムイなどが置いてあったので時間もないのに読みたくなりました。笑

共有スペースで明日の予定を思考し、予約していた蝶ヶ岳ヒュッテをキャンセルし(キャンセル料30%の3000円かかりますが)その代わり徳澤園を予約します。

よしっ、空いてて良かったぁ。やっぱり雨の日は人少なめなのかもな。

予約が無事終わったのでシャワーを浴びて12時頃就寝。よく眠れました。

朝6時半頃起床、準備して、7時半頃ホテルを立ち、上高地へ出発!

まず松本駅近くのバス停からバスが出てると聞いたのでそのバス停まで行きチケットをゲット。片道2700円。初めは電車で新島々駅まで行き乗り継いでバスで上高地へと行くようです。

新島々駅はアニメのパネルがあったり休憩所の壁が可愛かったです。

そこから少し待って上高地行のバスへ乗り込みます。3分の1くらいの人でした。

奈川渡ダムなどを通り上高地へ。

上高地スタート

上高地には雨だけどまぁまぁな人がいました。これ晴れてたら人やばそうだな…ちょっとお土産屋を見たりして上高地スタート!

と、言っても雨なので河童橋の後ろの穂高連峰は見えないしカフェなどにも寄らなかったので特に上高地らしい観光は何もせず徳澤園へGOしました。徳澤園へは2時間ほどだそう。

それにしても梓川の水が綺麗なままなのがすごいなぁ。

雨が降り続いているので水量もいつもよりは多かったようです。

徳澤園までは猿や鳥や花と出会えて楽しかったです。

古代のジュラ紀にでも来たみたい。自然と近い。

川が氾濫しそう。少し怖かったけど台風でもないしおそらく大丈夫。明日は晴れるし、と信じて進みます。

クルマバツクバネソウ
ギンリョウソウ

結構大きめなギンリョウソウ!あとはサンカヨウが見れたらなぁと話していたらサンカヨウが実になってた!なんてこった。もう花は枯れてるのね。(と思ってたが次の日なんと奇跡が!)

途中で何人かの観光客の人とすれ違いました。

おそらくホテルで借りたであろう観光用の大きな傘を刺していたので。徳澤園までは観光でも気軽に来れるところが良いですね。こんな雨なので人は少なめでしたが。

途中で明神館を経て(こちらもシャワーがある山小屋よりの宿らしくSさんは泊まったことがあるそう)徳澤ロッジを経て(徳澤園よりも少しお高め、同じ系列)13時半前に徳澤園到着です。

徳沢園手前のトイレ

徳沢園 昼食と夕食最高

食堂

14時からチェックイン食堂は14時までらしく早速食堂へ。ここには有名な高菜チャーハンやピザがあります。楽しみにしてたんだ~!

3種のクワトロチーズピザ蜂蜜つけ(1680円)とおでん(750円)を頼む。Sさんはビールも。

う~ん、うまい!何気にこの2つの組み合わせが絶妙でこの組み合わせをチョイスした私らもグッジョブだ。チーズに蜂蜜かけるのは100%美味しいし、若干寒かったのでおでんも暖まって美味しかった。うん、最高。夕飯は18時とのことで夕飯にも期待♪

この食堂と本館を繋ぐ廊下にお土産がびっしり。おしゃれ。

チェックインをします。まず受付から大きなカサブランカがたくさん咲いておりとても綺麗です。洋館の雰囲気が素敵で、置いてある小物とか絵とか部屋の名前の看板とかがいちいちおしゃれで可愛いです。

受付
食堂

まずは自分の寝るスペース(相部屋)に行ってみます。布団1組ひけるくらいのスペースが。

アメニティかわいい

そしてアメニティもついていて可愛い。この不織布巾着に入っているのはタオルと歯磨き。この不織布巾着は可愛くていつか使える機会がありそうと取ってあります。

昨日のホテルMと同じくらいの広さです。これくらいあれば十分。

心配なのは区切りがカーテンだけなのは昨日と同じなのですが、こちらのお宿はホテルMと違って隣の人のスペースとぴったり近いところ。山小屋なんだから当たり前っちゃ当たり前なんですが、私他人と距離近いと眠れないことがあるんですよね・・・

夕飯まで4時間くらい時間があったのでまずはぐるっと散歩に行きました。

雨がさっきより強くなっていますが気にしない。

Sさんは鳥や植物が好きで詳しいので色々聞きながら周辺をぐるっと回ります。

徳澤ロッジでは見た目がマダムな方がコーヒーを優雅に飲んでいました。

次にお風呂に行きます。

普通の山小屋でお風呂なんてないし昨日もシャワーだけだったのでめちゃくちゃ嬉しいです。

しかも結構広めだし普通に良いお風呂です。

乾燥室もあり、濡れた衣類や傘などを置いておきます。どの山小屋にも大体あるけどとっても便利ですよね。

まだ夕食まで時間が2時間くらいあります。

暇すぎるので徳澤園の隣にある建物「TOKUSAWA BASE」に行ってみることに。

こちらは開いているときと開いていないときがあるそうです。

たまたま開いててラッキー。徳澤園って本棚のスペースがないなと思っていたらまさかのここにたくさんの本が・・・!しかも私の興味をくすぐられる本ばかり。

山の本に限らず、「ミッケ」(小さい時によく読んだ)や「ぐりとぐら」(今でも大好き)

や「のび太の~」や「君たちはどう生きるか」を読みました。あっという間に夕食の時間・・・!

夕食

夕食の部屋に移動。座ると豪華なお料理が・・。ナニコレ・・ここ山小屋だよね?

という程豪華な夕飯が。メニューはこんな感じ。

これだけでも十分お腹いっぱいになったのですがこのあとこごみ入りのお蕎麦も。

なんて最高すぎる夕飯。特に美味しかったのは信州牛のステーキです。Sさんは鮎らしいです。山小屋とほぼ同じお値段で泊まれてこの夕飯とは。素晴らしい、また来たいです徳澤園。

あとはもう寝るだけです。20時くらいから布団に入りました。

はい、寝れたの12時くらいです。(4時間も何してたの…)普段の山小屋以上に眠れませんでしたw上の段の人たちの数回の足音だけで気になっちゃうんですよね。

朝は4時起きだったのでまぁ3~4時間は寝れたでしょう。

ちなみに私たちがほぼ一番だったようで朝起きてから荷物をガサゴソやってるととってもうるさくて響いてしまったのでトイレに全部持ってきてトイレで着替えたりしました。

↑トイレ前の壁にあった看板など。映画(小説)に出てきたお宿でした。

前日あんなに時間あったのでもうすぐ出れる状態にパッキングしておけば良かったなと思いました。笑

そこから食堂で自分たちで用意した朝食を食べ、4時半蝶ヶ岳登山開始です。

登山開始!

上高地や蝶ヶ岳は結構クマが出ると聞いていたので(朝方は特に)熊鈴がんがん鳴らしながら登ります。良いペースで登れてますが、全く人に会いません。私たちが一番なのか、上高地から来る人たちに追い抜かされるまでは誰にも会わなそうです。

ギンリョウソウ
マイヅルソウ

蝶ヶ岳は頂上付近に出るまで稜線歩きはなしでほぼ樹林帯歩きです。

湿地帯も結構あるのでたくさんの花が咲いてました。

なんと、昨日実になっていたサンカヨウの花が咲いていました。ずっと見たかったので嬉しい。1つの山なのに時期が1ヶ月前になってるのがすごいですよね。

サンカヨウ
キヌガサソウ

あとキヌガサソウ、初めて見ました。Sさんがえらく興奮してました。

キヌガサソウ、大きくて綺麗で堂々としていてなんかかっこいい。

ハクサンイチゲ
シナノキンバイ?

やっと樹林帯を抜けるとすぐに大パノラマ。すごいです。

山頂

赤い屋根が可愛い蝶ヶ岳ヒュッテ

はい、優勝!この景色は大優勝〜!!ありがとうございました!!生きてて良かった!!

これは苦労してここまで登ってきた甲斐がありますね。何でも蝶ヶ岳は槍と穂高を見るには随一の場所なんだとか。まさにその通りですね。

蝶ヶ岳ヒュッテでトイレ(100円かかります)をお借りして、ランチを食べようとしたのですが11時~14時までということでまだ9時過ぎだったのでやってませんでした。

その代わり売店はやっており、蝶ヶ岳グッズとおはぎが売っていたのでおはぎを買いました。

手ぬぐいも可愛かったのですがここのところ買いすぎなので自重しました。

おはぎを絶景を見渡しながら食べました。なんて贅沢・・・

のんびりしてる暇もないので下ります。

山頂を後にするとき雷鳥の親子に会えました。親とヒナ5匹。めちゃくちゃ可愛い。

そっと遠くからシャッターを切りました。

下山

ありがとう!蝶ヶ岳!!

さて、三俣へ下ります。ピラミッド図的に三俣ルートの方が上高地ルートより急登が激しそうだったので気を付けて下ります。膝にも来そう・・・(と言いながら結局来なかった奇跡)

あらかじめ山頂から三俣駐車場までタクシーを呼んでおきます。

おそらく3時間半で下れるとして今10時だから・・・13時半くらいですね、山頂からも電話通じるのすごい。

途中猿を数匹会いました。林の中がガサゴソしてたので熊かとビビっていたら猿でした。

こっちに気づきながらのっしのっしと登山道を横切っていきました。人慣れしてますね。

三俣コースには有名なゴジラの木があるので見逃さないように注意して下ります。

と言ってももうヘトヘトで、しかも13時半に駐車場に着くには間に合わなそうなので更に急ぎで下らなければいけなかったので焦っていました。

途中、人だかりが出来ていて写真を撮っていたのでゴジラが分かりました〜!

というかゴジラの木がやはりとても大きかったのですぐ分かりました。

コースの結構序盤にありました。

帰りも熊が恐かったので鈴を結構鳴らしながら。何とか無事13時半ぴったりに駐車場に着くことが出来て、タクシーのおじちゃんと会うことが出来ました。

穂高駅まで行ってもらって速攻で観光協会みたいな小さなお土産屋でリクエストされていた大雪渓を買って新幹線に乗ることが出来ました。

終わりに

蝶ヶ岳の標高差は1100mくらいでしたが、登りは朝涼しい時間帯から登ったのでそれほど疲労もなく、ただ下りが途中から間に合わないと急ぎで下ったので異常に疲れました・・・笑

3時間ぴったりと思って設定しましたが、もう少し余裕を見て3時間半くらいにしておけば良かったかなと思いました。

ただ蝶ヶ岳からの絶景はとても素晴らしいものでしたのでこれが日帰りで行けるのは最高だなと思いました!もちろん泊まって朝日とか星空とかも見たいけれど・・・蝶ヶ岳ヒュッテのような予約が取りにくくキャンセル料もかかってしまうような山小屋はハードルが高いのでまずは日帰りで行くのもありなんじゃないかな~と思いました。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる